事務局からのお知らせ

観光クラウド研究会

2012-12-12

<平成24年度第2回観光クラウド研究会報告>

日 時:平成24年11月30日(金) 14:00〜16:00
場 所:鉄工会館2階会議室 
出席者:委員12人、オブザーバー8人

 

討議内容も抜粋

1各業界からのニーズ調査

?金沢観光の現状と、ホテル業界から見た新幹線開業について

 キャッスルイン金沢 取締営業部長 藤橋由希子氏



金沢のホテルの推移について、10年間で施設数は28減り、収容数は約700人ほど増えている。
また、宿泊客も10年間で5万人増加している。東北新幹線(青森延伸)や九州新幹線(鹿児
島延伸)を見ると30〜45パーセント増加が見られる。
しかし、新幹線開業で、出張が日帰り圏内となることや、観光客の奪い合いで、価格競争、
地域間競争が活発になり危機感がある。

<課題>
・金沢を拠点として観光できる仕組みの構築
・ホテルの独自性を打ち出して、価格でなく価値の創造
・リピーター対策
・魅力の情報発信(わかりやすさ、つたわりやすさ)
・業界の垣根を越えた連携による、新しい仕組みや価値の創造


?県内温泉業界の魅力の発信と問題点について

ゆのくに天祥 ゆのくにグループ専務取締役 新滝英樹氏



北陸新幹線金沢開業において、首都圏からの観光客(5.5パーセント227万人)を、中京圏、
関西圏並みの10数パーセント台に引き上げれば首都圏500万人となる。石川県内旅行の目的
は金沢が65パーセント、能登30パーセント、加賀10パーセントで、温泉、食、歴史文化、
待ち歩きとなっている。首都圏における加賀市の温泉の認知度は低く、山代、山中、あわ
づなどの個別温泉より加賀温泉郷というくくりでのみ知られている。また、首都圏から
加賀市へ旅行経験は行った
ことがないが79パーセント、宿泊したことがある8パーセント、加賀市に立ちよったことが
ある13パーセントだった。
魅力は、新鮮な魚、歴史と文化、ご当地料理、自然環境で、アクセスが悪いと感じている。

<課題>
・関心は高いが認知度が低い素材の情報発信
・温泉だけに頼らない魅力作り
・リピーターづくり(広域連携が不可欠)
・Wi−Fi環境(街歩き)
・すごし方の提案(単なる宿泊情報ではダメ)

?県外出身者から見た金沢観光施策や金沢の長短所について

日本航空 金沢支店 竹田亨氏



<課題>
・生活に根付く文化の伝承(ハードだけでなくソフトも売りに)
通常路線の繁忙期は8月であるが、小松、羽田便は10月11月がピークである。また、圧倒的に
ビジネス利用が多いが、この季節の食(カニ)に出張を合せているかのようだ。
金沢に来て一番驚いたのは、音である。通常、聞くことの無い音、鐘の音、火の用心の掛け声
などが生活の中に根付いている。この部分の魅力の掘り下げが必要なのではないか。
・観光名所の市場について
函館、札幌、小樽、仙台、築地はみな朝市がある。何故、近江町市場にはないのか。朝市が
あれば、観光客は泊まりにくる。そんな、初歩的な取り組みがない。
・観光名所で宿泊に誘導
ライトアップバスの運行、浅野川大橋のライトアップ、各場所でのライトアップを見て回る
バスの運行、これが宿泊に繋がる。そのような工夫が必要。
・B級グルメのブームに乗って
日本食の宝庫金沢、「回転寿司」「金沢おでん」はどこで食べられるか。情報が分かりづらい。
歩いて行けるところに集めるのもひつの方策。竪町にチャレンジショップを作る。
・情報発信は足りているか
首都圏向けの情報が少ない。修学旅行向けのサイトを作り、修学旅行を呼び込む。
県の観光サイトには、金沢のイベントが載っていない(わかりづらい)かくさいとの連携で
体験談を動画で発信すべき。

2.スケジュールについて
資料に基づき第3回観光クラウド研究会の予定について報告。
平成25年2月14日(木)14:00〜16:30 鉄工会館2階会議室

<テーマ>
?金沢市の観光施策について
?各業界からのニーズ調査 ANA
<セミナー>石川県地場産業振興ゾーン 第11研修室
「学生の目から見た観光施策」
青山学院大学 教授 飯島泰裕 氏

3. 閉会

以上

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