事務局からのお知らせ

コンピュータ業界のメンタルヘルス ?5

2005-03-28

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(社)石川県情報システム工業会(ISA)・技術・教育部会では、今年度は最近注目が
高まっている興味を持たれているメンタルヘルスに関してセミナーの開催やメール
マガジンの発行を行っています。

第1回は「自分でできるメンタルヘルス」、
第2回は「“うつ”の自己発見法」、
第3回は「仲間への気づき」、
第4回は「言ってはいけない言葉」
第5回の最終回は、「やってはいけないこと」
についてです。

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コンピュータ業界のメンタルヘルス ?5(5回連載)

                 (株)ジー アンド エス 萩原 扶未子

今回で5回シリーズの最終回です。それでは、最後にやってはいけないことを
お話しします。

無理な仕様変更が続いて「疲れたな〜」という時、皆さんならどうしますか?

1.早く帰って寝る
2.同僚に声を掛けて、飲みに行く
3.ジムで汗を流す

どれも、間違ったことではありません。でも、逆に周囲でバグに追われて
疲れた表情の同僚を見たらどうしますか?

上記で述べたことは、"自分が"やりたいことです。これを相手も同じだと
考えてしまって、つい"2"のパターンで「元気ないな!飲みに行こう!!」
と、誘ってしまいます。

"うつ"になりやすい人は、誘われたら嫌と言えない人です。そして、人から
よく思われたい人です。本当は"3"で、バグのことなんて忘れて、汗を
流してすっきりしたかったのかもしれません。飲みに行ったことで、次の日
二日酔いで頭がまわらずよけいに頭がブルーになってしまうこともあります。
また、愚痴を言おうにも「俺もあの開発の時には大変なトラブルがあった
けど、寝ずにがんばって、しっかりクライアントの信頼を得たよ。だから
お前も、がんばれ!」などと、飲み会でよくある自慢?と激励に「はい、
がんばります。いいお話しをありがとうございます」と言ってしまって、
よけいに自分を追い込んでしまいます。

良かれと誘った方としては、本人も喜んでくれていると悦に入って帰った
のに、次の日から出社してこなくなる、理解できない状況がこのパターン
です。

こういった場合は、軽い気持ちの励ましはせず、自分の苦労ばなしも控え、
相手の話しを否定をせずに聞いてあげることが大切です。

最後に"うつ"は自分も周囲も誰でもなるものだという受け入れの気持ちが
重要です。たまには、ゆっくりと自分のこころと語り合ってみましょう。

(終わり&御礼)

第4回はこちらからご覧下さい。
http://www.isa.or.jp/modules/news/article.php?storyid=39

第3回はこちらからご覧下さい。
http://www.isa.or.jp/modules/news/article.php?storyid=37

第2回はこちらからご覧下さい。
 http://www.isa.or.jp/modules/news/article.php?storyid=34

第1回はこちらからご覧下さい。
 http://www.isa.or.jp/modules/news/article.php?storyid=30


著者:
 株式会社 ジー アンド エス 代表取締役社長 萩原 扶未子
 (社)日本産業カウンセラー協会 シニア(旧中級)産業カウンセラー
 (NPO)日本交流分析協会認定 交流分析士1級
 南山大学 経営学部研究科経営学専攻 博士前期課程 において、
 「組織内ジェンダー活用」を研究

リンク:
 (社)日本産業カウンセラー協会
  http://www.counselor.or.jp/

 (NPO)日本交流分析協会
  http://www.j-taa.org/
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